ご縁があって、東京都世田谷区桜新町に新しくできた、ジーンズが縫えるサンプル縫製工場に行ってきたので、その時の様子をご紹介します。
土地勘がない為、住所を頼りにスマホでグーグルマップを見ながら進んでいると、何やらそれっぽい場所が。
しかし入口らしき場所が見当たらず、上を見上げると肉屋さんの看板が。
不安になって覗き込むと、沢山のミシンたち。間違いなく縫製工場。
この工場の名前は、「indice」。アンジースと発音するそうです。
分かりにくい名前なので、「肉屋の縫製工場」と覚えてもいいかもです(笑)
入口が分からないので窓をコンコンすると、中に案内してくれました。
入って驚いたのは、沢山あるミシンの全てが新品だったこと。
全て揃えるのにいくらかかるんだろう?なんて考えてしまいます。
白壁、白床、白いミシンで、とても明るくきれいな工場です。
こんな場所で縫える人たちは幸せ者です。
奥まで並んだミシン。現在は、1人でジーンズ等を1本縫う事を想定したレイアウトにしているそうです。
量産工場のように1人が1行程ばかりやるのではなく、1人で全工程をやるわけです。
沢山の種類の糸。
ベルトループを作るミシン。
スソ上げミシン。
ロックミシン。(生地端をかがるミシン)
欲しいミシンなので、写真をたくさん撮ってしまいました。
ボタンホールミシン。ジーンズではこれを使います。
ボタンホールミシン。
カン止めミシン。
色々な本縫いミシン。
アイロンとアイロン台。
巻き縫いミシン。厚いデニムを巻けるミシンは、都内では、なかなかないそうです。
上糸下糸で6本セットできるという事は、トリプルステッチの巻き縫いが可ですね。
下糸の通り道。くるくる通して
筒を通って
腕の中を曲がって
針先に到達。
ジーンズと言っても色々なタイプがありますが、おじゃました当日は、たまたまヴィンテージのリーバイスタイプのジーンズを縫っていました。
岡山で縫製工場を営まれている方の熱血技術指導。
教わる子たちも、集中して聞き入ります。
その場ですぐに縫ってみて、
疑問が出てきたらすぐに聞く。
作業は真剣そのもの。
教える先生も本気です。
私自身、縫製の仕事を始めて4年目になりますが、ほとんど独学です。(denim bridgeの運営とは別にです。)とりあえず数をたくさん縫いながら、技術を習得していく状態。
私は、この工場のような環境で縫製を覚えられる子たちが、凄く羨ましくなりました。
この工場を立ち上げた皆さんのお話を聞くと、ジーンズを縫おうという若い人が全然、業界に入って来ないそうです。
いい生地があっても、国内に縫い手がいなくなったら?
日本一の都市・東京に、ジーンズ作りに触れられる場所がある。凄く意義のある事だと思いませんか?
denimbaの読者だったらジーンズがどんな風に出来上がっていくのか、実際に見てみたい方は多いと思います。
深く知ることで、ジーンズが更に好きになっていくでしょう。
なかには、自分で縫いたい方も出てくるかもしれませんね!
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして!
玉木と申します。
https://www.denimba.com/2017/07/26/21881
ご紹介している縫製工場の連絡先など記載がございませんが、
教えていただくことは可能でしょうか。
よろしくお願いいたします。
玉木さん、はじめまして!
場所や連絡先などの情報がなかったですね。
とりあえず、メールいたします。
もう少々、お待ちくださいませ。