ビンテージ・リーバイス501XX(502XX)両面革パッチ・リサイズ、糊落とし前の写真

このジーンズは、ビンテージリーバイス502XX（501XXのビッグサイズ）をリサイズしたものです。
推定1953年頃生産、デッドストック（未洗い）、革パッチ、両面タブのヴィンテージリーバイスです。

リサイズ前はこちら。

このジーンズを自分サイズにリサイズして穿き込んで、色落ちなどを検証していきます。

私も糊落とし前の写真を撮ってあるのでご覧ください。全体的に明るめに（白っぽく）撮れてしまいました・・・。

全体

リサイズする際のパターンはbridge 2nd CRのものを使用。腰、もも周りにゆとりのあるシルエットです。

お尻

バックポケットの飾りステッチはオリジナルです。手を加えていません。弓型というよりV字な形になっているのは、巨大なポケットの中央をくり抜いたため。元はステッチに続きがあって弓なりに下がっていたわけです。

クローズアップ

革パッチ

オリジナルの革パッチがもろくて今にも破けそうだったので、本家リーバイスの復刻モデルの革パッチを縫い付けました。

オリジナルの革パッチはこれです。

バックポケット

飾りステッチはオリジナル。

右の飾りステッチは、縫い継ぎされていました。

元々のバックポケットがあった位置が、ステッチの跡で分かります。


写真では分かりにくいですが、元々バックポケットがあった部分の色は、周りより濃いです。バックポケットの中は、日焼けなどによる色褪せが少ないのでしょう。言い換えると、ヴィンテージデニムは長時間経つことで色褪せるという事です。デニム生地は酸化して色が濃くなる、と言うのは勘違いかもしれませんね。

ピスネーム

オリジナルの赤タブです。

未洗いデッドストックの為、ピシッと開いています。

表裏両面にLEVI’Sの刺繍が。

ベルトループ

中央部がフラット気味です。

トップボタン

オリジナルです。

裏もオリジナルです。

フロントボタン

オリジナルです。

裏もオリジナルです。

スレーキ

フロントポケットの袋布です。白くなく黄ばんだ生地です。

耳

際まで右綾の耳です。ごく薄いピンクのタテ糸が入っています。



ヨコ糸が全体的に黄ばんでいます。レプリカ生地と重ねると違いが分かると思います。

前腰

コインポケット

オリジナルです。

生地がタテ使いなので、口にセルビッチはきません。

生地感

言葉で説明するのはとても難しいのですが、よくあるレプリカ生地とは質感が違います。違いがどこからくるのかですが、いくつか目処がたっているので、これから穿き込みつつ検証していきますね。

生地の色味

生地の色味について。
このヴィンテージのデニムは、よくあるレプリカ生地に比べて青味が淡いです。（言葉で色を表現し伝えるのはとても難しいです。）
以下の3つのブランドのジーンズと重ねて比較してみましょう。

青味の強いbridge

黒味がかっているWAREHOUSE 1001XX

水色っぽい昔のWAREHOUSE 1000(1001XX)

これらのジーンズを重ねた写真です。
上（右）から、bridge、WAREHOUSE 1001XX、LEVI’S、WAREHOUSE 1000(1001XX)
最後に

今回は、糊落とし前の写真を見ながらざっくりと解説してみました。
きっと皆さん、もっと細かく見たい部分が出てきましたよね。

これから細かく検証していくので、お楽しみに！

次は糊落とし後の状態を公開すると思います。（現状、糊落としが済んで穿き込みをスタートしています。）