岡山の縫製工場SPYさんにジーンズを持ち込んで打ち合わせをした時の様子をご紹介します。
私がデッドストックから穿き込んでいる、リーバイス501XXを持ち込みました。
3人でジーンズを囲んでディスカッション
写真左、SPY代表・金谷さん。中央、hands-on・山口さん。右、私・大澤。
「このアタリ感が好きなんです。どうしてこうなるんですかね?」
「ここは、普通と違って、こうして、ああする工程になっているんですよ。」
「なるほど。その工程で縫えますか?」
「できますよ~」
「よし!!」
「シルエットは、この部分をこうして、ここからここまでをこうしたいんです。」
「それなら、ここはいじれないから、この部分を・・・」
「この強烈なねじれは、どうして出るんですかね~」
「大澤さんが使おうとしている生地なら、出るんじゃないかな~。縫うの大変だけど。」
縫製糸の打ち合わせも。
「ここの糸使い、よ~く見ると・・・じゃないですか?」
「う~ん、どうだろうな~」
「そうだとしたら、穿き込んでこんな感じになる糸ってあります?」
「それなら、これは、これは、これはっ」
「この組み合わせなら良さそう。試してみましょう!」
「バックポケットは、位置をこうして、縫い方をこうして」
「ふむふむ。これはいいけど、それはかなり不自然だよ。ここはこうも縫えますよ」
「なるほど~。」
かなりざっくりですが、こんな感じで、打ち合わせが進んで行きました。
この様に、実際に参考になるモノがあると、作り手にイメージが伝わりやすいです。
シルエットを伝えるならジーンズそのもの、デニム生地の好みを伝えるなら裾上げの余り生地、のように。
皆さんがジーンズを作る際には、この考え方を参考にしてみてください。