どんなアプローチでデニム生地を作っているのか

オリジナルデニム生地の開発は、私が実際にデッドストックから穿き込んだヴィンテージ・リーバイスを研究しながら進めています。

参考にするヴィンテージは2本。

  • LEVI’S(リーバイス)501XX(1963年頃製造)
  • LEVI’S(リーバイス)502XX(1953年頃製造)をリサイズしたもの
    ※502XXは、501XXのビッグサイズに付けられた品番です。

私には、ヴィンテージをデッドストックから穿いた経験、大量のレプリカ系ジーンズを穿いた経験があります。
ダブルボランチ國吉さんには、多種多様なデニムを縫ってきた経験があります。

表面的な知識だけではなく、こうした私達の経験をデニム生地作りに生かせればと思います。

それでは、ざっくりと、どんなアプローチでオリジナルのデニム生地を作っているのかご紹介します。

501XX(1963年頃製造)の研究

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私がデッドストックから穿いたLEVI’S 501XXの生地の特徴を調べます。

色味、縦落ち感、穿き心地、硬さ、綾目、耳、色落ちスピードなどなど。

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<参照>

502XX(1953年頃製造)の研究

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私がデッドストックから穿いたLEVI’S 502XX(リサイズ)の生地の特徴を調べます。

色味、縦落ち感、穿き心地、硬さ、綾目、耳、色落ちスピードなどなど。

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この502XXは、リサイズしたので余り生地があります。デッドのXX生地なのでとても貴重ですよね。
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これを後述の”検証”で有効活用しています。

<参照>

501XXと502XXの比較・研究

501XXは1963年頃製造、502XXは1953年頃製造です。
約10年ほど間があいて、生地がどのように変わったのか検証してみます。

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また、502XXよりも更に古い1940年代のジーンズも引き合いに出して、理解を深めます。

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501XX・502XXとレプリカ系ジーンズの比較・研究

私が今まで穿き込んできたレプリカ系ジーンズと比べる事で、ヴィンテージデニムの特徴を分かりやすくします。
以下のページにあるようなジーンズの中から、生地に特徴のあるものをピックアップしてご紹介する予定です。

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作りたいデニムのイメージ固め

以上の様な過程を経て、作りたいデニムのイメージを固めていきました。

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オンスは○○位、縦落ち感は○○、表面のザラ感は○○、硬さは○○、色味は○○、色落ちは○○・・・。
それなら、タテ糸は△△、ヨコ糸は△△、織りは△△、色出しは△△。

書き出すとシンプルなようですが、この△△部分には、沢山のこだわりやノウハウが詰まっています。

ヴィンテージをかなり意識していますが、完コピは目指しません。
コピーするなら、最初から、ヴィンテージの糸やら織りやら染めを科学的に解析して再現すればいいので。

あくまで、自分たちの考えや好みを乗せる事で、オリジナルのデニムになると考えます。

検証

色々試してきました。やれる事があったらやってみるのが一番です。
洗濯実験、、試し織り、糸作り、染め加工、ジーンズにしての穿き込み・・・。

色味と、色の落ち具合を確認したくて作って穿いたジーンズ。
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3生地で作ったジーンズの穿き込み。一つはデッドのXX生地です。
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いい糸を見つけました。そのまま使いませんが。

XXのデッド生地と試し織りした生地の洗濯比較。

特注糸。

耳の色糸選定。

洗ったり。

凄くXXに近い生地。

キバタ時の色味調整

本番織り

研究は尽きないので、とにかく作ってみる事にしました。いざ本番です!
14オンスに届くか届かないか位のデニム生地に仕上がる見込みです。

現場の方が、「やってみないと、どこまでできるか分からないよ」という事もあるので、トラブルなく織り上がるのを祈るのみです。

Sさん、頼みますよ!

全プロセスを解説するまえに、オリジナルのデニム生地が織り上がるはずです。